ゼロの使い魔続巻刊行に寄せて
ゼロの使い魔の続編が刊行されるそうです。
ライトノベルを読む人ならご存知の通り、
彼の絶筆となった作品でした。
そう、思えば2年前の4月に亡くなられているんですよね。
あのときは私も、何かとてつもない喪失感と悲壮感を得て、
気づいたら当時運営していたウェブサイトにコラムを書いていました。
その時の記事がこれ
http://www50.atpages.jp/misakitomonori/column/2013_5_11.txt
5月11日の日付でわかる通り、
亡くなってすぐに気づけなかったため、尚更衝撃度が強かったのを覚えています。
それにしても当時の記事のひどい誤字脱字と文章のくどさ……。
上のサイトに飛びたくない人、飛んだけど内容がくどくてわからない人用に要約すると、
私にとって、『ゼロの使い魔』は、生まれて2番目に読んだラノベであり、
初めて、ラブコメとファンタジーの面白さに触れた作品でありました。
特に、シンプルかつわかりやすい筆致から生み出されるドラマティックな人物描写には、
かなり多くの人が、影響を受けたのではないでしょうか。
零戦や、魔法、剣技といったバトルシーンの描写も多彩でした。
ある意味ラノベ界の巨人であり、天才の1人に数えて良い人だと思います。
そんな彼が、41歳という、あまりに、本当に短い、一生を終えられたというのは、
彼の作品をきっかけとして、ラノベの楽しさを知り、
自分も文章を書きたいと思うまでになった私にとって、
とてつもなく悲しい出来事でした。
そんな彼の遺作といっていい「ゼロの使い魔」。
原稿も残されていたようですし、
だれに書いてほしいかも遺言を遺していかれたそうで、
楽しみに待ちたいと思います。
絶筆、さぞや無念だったでしょうし……。
これから色々な立場の人間が、色々な角度から、色々なことを言うことが予想されます。
ですが私は、続巻が刊行されたら、絶対に買います。
絶対に買って、絶対に読んで、ルイズやサイトたちと一緒に泣いて笑って、
亡きヤマグチノボル先生を偲びたいと思います。
最後に、ヤマグチノボル先生のご冥福を心よりお祈りして、
この記事の末筆とさせていただきます。