転生勇者の成り上がり 1　堕ちた英雄☆新作ライトノベル紹介☆試し読み（４８）

毎回新シリーズライトノベルの試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベをインフォします。

転生勇者の成り上がり 1
堕ちた英雄

６月２５日発売！
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メーカー希望小売価格：税込745円

「助けに来たぜ、何もかも」

勇者アキラ――女神の加護を受けた聖剣を振るい戦った彼は、突如として加護を無くし人々の失望の中で命を落とした。それから数年――『堕ちた英雄』と呼ばれた彼の記憶が、貴族の少年レイの中で蘇る。自分が何故転生したのかはわからない。しかし彼は、今度こそ聖剣のような借り物ではない自分自身の力を磨き上げ、本物の強さを手に入れることを誓うのだった。新たな人生で得た親友らと共に、鍛練と実戦を重ねるレイ。そんな彼に前世からの因縁が立ちはだかり……!?
これは力を失った勇者が真の最強へと成り上がり、全てを守り抜く英雄譚――。

今回はこの新シリーズの紹介をしたいと思います。

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから･･････工夫します。

■ストーリー
まず思い出したのが「ゼロの使い魔」である。主人公サイトが７万のアルビオン軍を迎撃し、一旦死んだ？シーンからのスタートという感じだろうか。元勇者だった主人公が前世で聖剣を抜き、勇者となった経緯、共に戦った仲間や、好きだった女の子等の過程を一気にすっ飛ばしているので、多分細かく書けば７巻にはなる内容を、はしょったんだろうなと。そして身の回りに居るのもハーフエルフだし、とか思ってしまいましたが。そこはかとなくそんなかほりを感じました。
まあ描きたいものは恐らく違ってくると思うので、基本的には前世の知識を生かしつつ、魔族と戦い、ヒロインを救い出す。そして世界平和を提唱し、また戦う。って言う感じだろうと推測します。

■気になった点
なろう系小説に多い展開として、いつまでも終わりが無いというものがある。この小説には一応のゴールが設けられているようだが、中々に壮大で、しかも主人公が７歳。前世の部分はかなりはしょってしまったのでこの後もそうなのかなと思うと、それはそれで残念。願わくば何巻も出してもらって、細かく細かく読みたいなと。それにしても最近のラノベ読者は我慢できないのかな。さくさくしてないと……。業が深いな……。

■総評
本作は、前回紹介したスローライフ等とは違い、カタルシスを感じさせることを目的とした作品。なので、緊張と緩和のバランスが難しくなるでしょう。本作はどちらかというと緩和メインで描かれている（楽勝や、安心）に振れているお話かなと思いました。ただ、そうは言っても、緊張部分が無いと、カタルシスが弱くなってしまうので、その辺は配慮されているかと思います。終わった後に読後感が良さそうなお話ではあるので、是非読んでみてほしいですね。それにしても本作のむつみまさとさんのイラストはキャラデザといい完璧ですね。
・さくさく読めるファンタジーが好きな人
・表紙を見てイラストが気に入った人
・前世と現世での複雑な人間関係が読んでみたい人