ライトノベルインフォ

オタク歴10年以上のryuhyoiが、注目の作品を紹介しつつ、備忘も兼ねたブログです。

悲しき高校野球と、今後の試し読み記事の方針(コラム22)

野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!
 前回記事で、高校野球と、今後の試し読み記事について方針を書くと宣言させていただいた。この記事で、それの答えとさせていただきたい。

 

 

高校野球へのネガティブ発言について
 当ブログはラノベ紹介サイトであって、野球の現状を紹介し批判するブログではありません。ただ、野球がテーマの小説となると、私は冷静ではいられなくなります。その理由を下記に示すとともに、平等な観点で紹介することができないジャンルのラノベ作品を、今後批評しないと、ここに誓います。

 なお、私も野球少年(青年?)でしたし、野球観戦をしたり、BSの中継を見たり、日々ニュースをチェックするするファンの1人です。勘違いしてほしくないのですが、私は野球好きな人間です。ただ、野球をやめてから、高校野球はほぼ見なくなりました。 

東大と野球部と私――勝つために大切なことは何か 高校野球が危ない!

 

■学生野球の抱える闇
 高校野球では、教育という大義名分の裏に隠れて、勝利至上主義・減点主義・エリート至上主義に基づいた、理不尽な練習・しきたり(寮内では基本ずっと正座、倒れても続く猛練習とか、例を上げればキリがない)が横行しがちです。どんなに練習を頑張っても、青春のすべてを掛けても補欠は補欠だし、弱小チームは弱小チーム、近年はそんな流れが、より強固になってきています。一部のエリートを作るために、勝利をつかむために、まさに死屍累々が築き上げられていくのです。(まさに死の行進)

 そして、仮に甲子園出場したとしても、そこには、子供の未来を奪いかねない過酷な環境、過密なスケジュールが待っています。優勝チームを生み出すために、更なる死屍累々の山が築かれていくのです。プレイヤーファーストなんて概念は高校野球にはないのでしょうか(もちろん、選手、指導者の中に進歩的な考え方の方もいます)。

 更に言えば、選手、指導者、審判に至るまで、その全てが無償奉公することで甲子園は成り立っており、マスコミの儲けや、進学校ビジネスを生み出しています。仮に、やっている本人たちがそれを望んでいたとしても、見ている方としては気分のいいものではありませんし、野球や一部のスポーツ以外では、通用しない概念だと思います。この理不尽さ、ある意味ブラック企業・ブラック部活です。

野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ! 親・指導者の「常識」がつくり出す子どものスポーツ障害 ―だから治らない、防げない!!

 

■野球人気の低下
 そんな野球ですが、今、子供の間で人気が急落しています。現状、10代が過去1年間にやったスポーツの統計を見ると、サッカー、バスケに抜かれて、野球は3位です。大人たちが思ってるほど子供は野球が好きではありません、というか野球を知りません。私も自分の子供には(たとえ自分がどんなに野球を好きでも)野球をやってほしくないと思っています。

 社会が変わっていく中で、子供を持つ親や、子どもたちの意識が変わり、上記のような理不尽を、無意識に避けるようになったのでしょう。この感覚は、20代中後半以下の年齢層から如実になります。高校野球を青春の汗と礼賛する、特に5,60代以降の方々とは相容れない感覚でしょうね。前近代的巨人の星は、今時流行らない。

殴られて野球はうまくなる!? (講談社+α文庫) 野球の常識はスポーツの非常識

 

■今後のブログ試し読み記事への方針について
 さて、先の作品の記事を上げるかどうか、相当悩みました。ブログの更新が遅れてしまったのもそれが理由です。可能な限り多くの新作を紹介することが、このブログのコンセプトの1つなわけで、結果的にはそれに従った形です。が、個人的に先の作品は、面白いけど、好きじゃない作品でした。

 これほど明確に、好きじゃないと言いきれるものは、ラノベでは初めてです。ラノベではなく、スポーツ漫画の企画原案にでもすれば、相性もいいし、売れ行きも伸びるのではないかと余計なことまで考えてしまうほどに。ある意味カテゴリーエラーだったわけです。

 今回の件を受けて、今後は、個人的に気に入った作品、好きな作品、また、売れ行きや、話題性を鑑みて注目の新作だけに絞り、紹介していきたいと思います。幸いなことに、このシリーズももう少しで100記事目。そこを1つの区切りとしたいと思います。100記事達成時にもう一度、アナウンスします。

 

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