ライトノベルインフォ

オタク歴10年以上のryuhyoiが、注目の作品を紹介しつつ、備忘も兼ねたブログです。

バブみネーター☆新作ライトノベル紹介☆試し読み(103)

毎回新シリーズライトノベル試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベバブみネーター」をインフォします。
バブみネーター【電子特典付き】 (MF文庫J)
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■簡単な感想
 王道ラノベではなく、どちらかと言えば"飛び道具"と言われるジャンル。今流行の”バブみ”を真正面から捉えた奇作。年下の母性あふれる女の子に甘えたいという方には非常にオススメ!

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詳しくは公式で⇒バブみネーター | MF文庫J オフィシャルウェブサイト

前代未聞の「バブコメ」が産声を上げる――バブバブアーイ!

あるきっかけから年下の義母・綾音と義姉・雛と同居することになった高校生・一徹。神童と呼ばれた彼だったが、今やすっかり二人に甘えまくる『バブみライフ』に浸り切っていた。ところが、彼の前に現れた自称・未来人の少女ララァから、驚愕の事実を告げられる。なんと彼の義母と義姉は、世界の救世主となる一徹を堕落させるためGODという組織が未来から送り込んだ人造人間『バブみネーター』だというのだ。「アナタの家庭環境が仕組まれた陰謀だと知ってどう思う?」「ありがとうって思う」「思うなよ!?」。一徹は未来を救うため、義母と義姉が繰り出す極上のバブみの克服を決意するが……。いま、時代が産み落とした究極の「バブコメ」が産声を上げる!

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから・・・・・・工夫します。

■著者
 壱日 千次さんは、「魔剣の軍師と虹の兵団」や「三千世界の英雄王」などでおりょうさんとコンビを組むことが多い作家さん。結構きわどい作品も多いですが、本作ほど変態的ではなかったはず。ただ、積極的な女の子、かわいくてしっかりした女の子などのハーレムモノには定評のある方だと記憶しています。

イラストレータ
 かとろくさんは、本作がラノベデビューっぽい絵師さん。塗りは薄めで、そこはかとなく艶っぽいイラストが印象的です。
「かとろく」のプロフィール [pixiv]

■ジャンル
 予
想ですが、純然たる"飛び道具"の香りが濃い。最近は、「パンツあたためますか?」等の"飛び道具の皮をかぶった純青春もの"。「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」「今日から俺はロリのヒモ!」「あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!」等の飛び道具分の少ない"小型飛び道具"が巷に溢れている。

今日から俺はロリのヒモ! (MF文庫J) あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! (HJ文庫)

ざるそば(かわいい)」や「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」以来の奇抜な作品に期待している。もし純然たる飛び道具なら、ストーリーが霞むほどの奇抜な設定、奇抜なキャラ、奇抜な掛け合いが重要になってくる。

 もう1つ、本作はナウでヤングな最先端の文化「バブみ」をテーマにしている。先々月MFから「がんばりすぎなあなたにご褒美を!」が出ているが、今回は、年下のママと、年下の姉。より進化しているし、より変態度が増している。この手の作品が好きな小生としては、ぜひとも読みたい作品。

通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? (富士見ファンタジア文庫) がんばりすぎなあなたにご褒美を! 堕落勇者は頑張らない (MF文庫J)

 

■ストーリー
 今回は飛び道具モノ。そして、ツッコミ不在の恐怖が感じられる作品。大抵は、頭のおかしい登場人物(だいたいヒロイン)に、ツッコミを入れながらも、巻き込まれていく主人公という展開が多いのだが、本作はツッコミが不在。「これはゾンビですか?」だって「瀬戸の花嫁」だって「ざるそば(かわいい)」だって、そうだった。

 しかし、本作では、主人公自身が義母や義姉に"オギャる"という変態道を歩んでしまっている。この形態は珍しいように思われる。偽悪的な主人公がストーリー上仕方なくってタイプは、ままあるが………。

 なので、先述の通り、ストーリーは破綻しててもいいくらい。強いて言えば、王道展開だと話がまとまるかなと。ただ、掴みどころのない話にはなってくるので、シリーズ全体を通してのテーマは決めておいたほうが良いだろう。

ざるそば(かわいい) (MF文庫J) これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫)


■気になった点
 「バブみ」「オギャる」「ラブコメ」がキーワードのラノベだが、潜在読者数にやや不安がある。「バブみ」は、わりと最先端の概念でなので、全てのオタクが把握しているわけでもないし、ほとんどの一般読者層には知らない概念となるだろう。そういう意味では、2月前に発売した「がんばりすぎなあなたにご褒美を!」が入門編。「バブみネーター」はディープな上級編と言えるだろう。キワモノ過ぎてウケない可能性を心配してしまう。
 あとは、やっぱり"飛び道具の皮をかぶった作品"の可能性が否めない点。"バブみ"事態には、とことん切り込んでいるように思うが、あらすじなんかを読むと母と姉は人造人間と言及されているので、陰謀などが目立つようだと、本作の良さを壊してしまうようにも思われる。



 

■総評
 ぶっ飛びを感じる作品でした。久々に出会った本物っぽい"飛び道具"作品、この手の作品が好きな方は、ぜひ読んでもらいたいですね。年に何作かしか出ないので。ただ、飛び道具分の多寡は、結構鑑定が難しいので、見誤っていたら悪しからず。変態的な設定描写に定評がある著者さん(すみません、他意はありません)ですが、若干無理している可能性もあるので、今後の展開が楽しみです。

 いずれにせよ、積極的な女の子、ハーレム描写、魅力的なシチュエーションを書くのが得意な作家さんの作品なので、読者の希望はほぼ叶えられるのではないかと思います。”バブみ”を期待されている方も、"ハーレムラブコメ"を期待されている方も、"母性あふれるヒロインに甘やかされたい"方にも満足できる作品と言えるでしょう。

・バブみの意味が理解できる方
・積極的な女の子に甘やかされたい方
・倒錯したエロに興奮する方
・変で特殊な作品が好きな方

上記の人にはオススメだと思います。

最後にもう一度、そんな本作みなさまよろしくお願いします!

バブみネーター
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9月25日発売!
メーカー希望小売価格:580円+税

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