チアーズ！☆新作ライトノベル紹介☆試し読み（１０５）

毎回新シリーズライトノベルの試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベ「チアーズ！ (MF文庫J)」をインフォします。

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■簡単な感想
　MFメソッドが多数盛り込まれた作品。ヒット作のいいところが沢山盛り込まれている学園ラブコメ。ラブコメ分に飢えているすべての読者にオススメ！

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詳しくは公式で⇒チアーズ！ | MF文庫J オフィシャルウェブサイト

『緋弾のアリア』コンビで送る、王道青春ストーリー!

――チアガールなんか、賑やかしのコスプレだと思ってた。様々なスポーツ選手を育成する体育学校・南高校２年の浅羽舞桜は、ある朝見かけたチアガールたちの姿に憧れを抱く。チアがスポーツでもある事を知り、競技チアでの優勝を夢見る舞桜だが……南高チア部『チアーズ』は廃部寸前の弱小チームだった。部を再建しようと、かつて優秀なチア選手だった同級生の川澄千愛を勧誘するものの「あたしチア嫌いなの」と断られてしまう。千愛にはチアを憎むようになった壮絶な過去があり……？　大人気シリーズ『緋弾のアリア』コンビが贈る青春活劇、開幕！

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ

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そして私の評価はこちら
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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから･･････工夫します。

■著者
　赤松中学さんは、何と言っても、「緋弾のアリア」で有名な作家さん。AAも含めると２回のアニメ化を経て、本作と同時に26巻も発売します。群像劇にもバトルアクションにも定評があり、刊行ペースもほとんど落ちない超一流のラノベ小説家ですね。

■イラストレーター
　こぶいちさんは、よくむりりんさんと共に仕事をされていますが、本作も「緋弾のアリア」と同様ピンでのお仕事。エロゲなどでも有名ですが、かわいい小さい女の子のイラストは、超一流の腕を持つ絵師さんです。

■ジャンル
　マイナースポーツ（チアリーディング）に焦点を当てた部活モノ。「隣人部」などのような日常系ではなく、目指すべき目標も明確に設定されていて、サクセスストーリーとなる。その昔は「ピンポン」、少し前は「弱虫ペダル」「アイシールド21」、最近では競技かるたに焦点を当てた「ちはやふる」が時代の旗手となっていた。
　マイナースポーツを描いた作品はいつの時代でも一定数あるが、スポーツ物自体ラノベでは鬼門のため、どうなるかは未知数。成功した例は「ロウきゅーぶ！」だけじゃないだろうか。
　また、本作は、主人公が女の子かつ、百合となっていて、登場人物の雰囲気も「緋弾のアリアＡＡ」に似ている。女の子たちが、１つの目標のために努力していくという話で言えば「ラブライブ!」等のアイドルモノ。「響け! ユーフォニアム」などの作品にも設定は似ているかもしれない。

■ストーリー
　全くやったことない人が興味を持ち、情熱を燃やして、周囲の人々を巻き込んでいくパターンなので、先程も上げたように「緋弾のアリアＡＡ」や「ラブライブ!」に似た感じのストーリーが予想される。
　もう１つ気になったのは、１人称他視点。登場人物たちは、それぞれ深い事情を抱えた上で、チアリーディングに向き合っていく。その際に引き起こされるすれ違いが、人間ドラマの見どころとなっていくだろう。

■気になった点
　もうどうにもしょうがないのは、マイナースポーツを描いていることと、百合作品だということ。赤松中学さんと、こぶいちさんのコンビでなければ、絶対に成立しないし、「緋弾のアリア」と同時発売なので、だいぶ緩和されて、人々に受け入れられそう。だが、心配で仕方ないのはたしか。

■総評
　上には色々書きましたが、やっぱり新しい風を吹かせてくれそうな本。しかもつかみでは、面白そうな内容になっているので、ぜひ読んでほしい作品です。特に、ラノベに先入観のないラノベ初心者の読者の方と、いろんなラノベを読んできて、マンネリ化しているベテラン読者にオススメデスね。
　ただ、やっぱり、本作のお話は、漫画やアニメのほうが表現できる作品。ラノベで表現しきれるかは、著者さん、絵師さん、編集さん等の力量にかかってくるのではないかと思います。逆に言えば、ラノベの幅を広げたい、ラノベの将来を憂う人に読んでほしい作品です。