ライトノベルインフォ

オタク歴10年以上のryuhyoiが、注目の作品を紹介しつつ、備忘も兼ねたブログです。

君との恋は、画面の中で☆新作ライトノベル紹介☆試し読み(106)

毎回新シリーズライトノベル試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベ君との恋は、画面の中で」をインフォします。
君との恋は、画面の中で (オーバーラップ文庫)
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■簡単な感想
 一言で言えば、ベッタベタなメロドラマ。それだけに、恋愛好きの方には非常におすすめします。最新の出会いの場(SNS)とリアルな恋愛の両方が交錯する物語が見どころ。

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不器用で歪で遠回りで、一生懸命な恋。

僕――上村優弥には「タカネさん」という女友達がいる。「JK」を自称しているタカネさんだけど、実際のところは女の子かどうかもわからない。なぜなら「彼女」との繋がりはSNSだけだから。でもそれでいいんだ。タカネさんと話していると楽しいし、何より「ネットはネット、リアルはリアル」なのだから。少なくとも、僕はそう思っていた。そう、信じ込んでいた。
だけど、僕は「彼女」と出会ってしまった。高宮さん――タカネさんのリアル。僕に告白してくれた女の子。僕が振ってしまった女の子。だって僕が好きなのは「タカネさん」なのだから……。そして僕は、タカネさんに告白する。
これは、僕と「彼女」が付き合い始めて、別れるまでの物語。

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから・・・・・・工夫します。

■著者
 半透めいさんは、きなこ軍曹という名前で「小説家になろう」で活躍されていた方のようです。本作が、ラノベ初登場のようですね。

イラストレータ
 キヌガサ 雄一さんは、何作かラノベ絵を描いているイラストレーターさん。透明感のある女の子と背景、衣装の美しさなどに特徴があり、かつ清楚で健康的な"エロ気"を出せる絵師さんという印象。
 なんともカワイイイラストが多いですね。本作で始めて知った方ですが、ファンになっちゃいそうです。
Sturm und Drang

 

■ジャンル
 基
本的にはメロドラマ。恋の障壁となるのが主人公の性癖といえるだろう。同様の作品としては、トラウマが原因でリアル女子に恋できない「中古でも恋がしたい!」「オレのラブコメヒロインは、パンツがはけない。」、素直じゃなく斜に構えた男女のせいでストーリーが進展していかない「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」等がある。
 本作は、ネット上での付き合いから始まった人間関係。女の子が積極的で、主人公に最初から惚れている。というパタンとして、「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」を好きな方には、おすすめしたい作品となっている。

中古でも恋がしたい! (GA文庫) 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)

 

■ストーリー
 リアル女子は愛せない、たとえSNSでどんなに仲良くなった相手でも。というこじらせ主人公と、何故かSNSだけで主人公を好きになってしまった積極的なヒロインとの青春ラブストーリー
 ヒロインが恣意的に動いたのでなければ、運命の出会い的になってより、メロドラマチックになったのじゃないかなと思われる。
 基本的には、主人公の性癖ヒロインの想い(重い?)から来るゴタゴタで、物語は進んでいく。多分、この二人は相性的なところでは合っていないので、勘違いやすれ違いが増長されていくだろう。安心して読めない小説だし、安心できないところが良さといえるだろう。90年代のメロドラマが好きだった全ての人にぜひオススメしたい。

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫) ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー (富士見ファンタジア文庫)


■気になった点
  ちょっと展開が早すぎる。試し読みでわかるほどのネタバレは、あまりよろしくないのではないだろうか。もう少し間をもたせたり、運命の出会い的なまでに、わざとらしくても良かったように思われる。
 あとは、爆弾が用意されているか。ジャンルは違うが「ゲーマーズ!」のように登場人物たちをいじくって関係が崩壊するような展開を地雷にしていても良かったように思う。



 

■総評
 上とにかく面白いとにかく先が読みたいと感じた小説。SNSからの恋愛もの。携帯小説や、女性が支持しそうな文学作品には、以前からあったように思います。ただ、ラノベでは恐らく初じゃないでしょうか。
 SNSやネットでの恋愛。多分身近で経験した人にしかわからない感覚だろうと思います。私は凄い親近感が持てたし、感情移入してしまったのですが、それは、ネトゲ由来で結婚した夫婦を間近で見てきたり、ネットとリアルを跨いだ恋愛経験したからだと思います。
 そういう意味では、ネットリテラシーに疎い、おっさんは申し訳ないけれども、わからないかな。低年齢層向けにぜひ読んでほしい作品ですが、このメロドラマ的展開がどれほど弱年齢層にウケるのか、見ものだと思います。

・ネットリテラシーに強いと思っている方
・ネット上で恋愛したことのある方
・自称10代の若者の方
・メロドラマが好きな方

上記の人にはオススメだと思います。

最後にもう一度、そんな本作みなさまよろしくお願いします!

君との恋は、画面の中で
君との恋は、画面の中で (オーバーラップ文庫)
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9月25日発売!
メーカー希望小売価格:税込 703円

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