「試し読み(新シリーズラノベ紹介)」通算100記事を迎えて(報告と今後の方針について)
「試し読み」新作ラノベ紹介は、当サイト最大のカテゴリーであり、通算107本の新シリーズラノベを紹介してきました。そんな本シリーズの今までの目的と、今後の方針を語りたいと思います。
◉目次
―今までの方針
―100記事書いてみての分析
―今後の方針について
―(感想)
■今までの方針
以前「ライトノベルのヒット率」で紹介いたしましたが、ラノベ市場で発売される、新作シリーズは年間約400作品。そのうち3巻を出せる作品は1割〜2割という話をしました。
1巻/2巻で打ち切りとなる8、9割の作品の中には、面白い作品、優れた秀作、読み応えのある作品、人気作家と絵師がタックを組んだ作品などが隠れていて、必ずしも、完成度が低いために売上が伸び悩んだとは言いきれないところがあります。結局、初動7日目までの売上が全てなため、良作が埋もれる悲劇がおきるのではないかと考えていました。
「試し読み」記事については、できるだけ早く確度精度の高い情報を、想定読者に広く紹介し、初動7日目までの売上を伸ばして、良作が埋もれることを防ぎたい。という思いで、記事を書いてまいりました。
◯目的
・初動7日目までの売上を伸ばす
・作品を広く紹介し、埋もれるのを防ぐ
・潜在読者が欲しい本と合致するラノベを紹介する
◯手段(方針)
・できるだけ発売前に紹介記事を書く
・全ての新シリーズラノベを紹介する
・類似作品を挙げ、潜在読者に紹介する
・ジャンルやストーリーなど作品の立ち位置を書く
・1記事で類作等できるだけ多くの作品を紹介する
今まではこんな感じで、試し読み記事を書いてきました。
■100記事書いてみての分析
まずは、「試し読み記事」へのアクセス数と売上についてまとめた下記グラフをご覧ください。
※閲覧指数(各ページごとの閲覧数÷日数)で上位から順番に並べています。赤字は重版出来。オレンジ塗りは、オリコンランキング登場作品です。番号を塗りつぶしている作品は、本サイトでプッシュした作品になります。また、灰色文字の作品は、日数不足のため参考値となっています。
■グラフを見ると下記がわかります。
①人気作品は勝手にアクセス数が伸びる
②プッシュした作品はそれなりにアクセスが伸びている
③微妙に人気作品をプッシュするとコスパがかなり高い。
①人気作品は勝手にアクセス数が伸びる
売上の高い人気作品は、上位半分に入っています。特に「自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?」は、プッシュもしましたが、すごい閲覧指数になりました。それと同時に「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」や「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」も良作で、読み応えがある作品。どれとは言いませんが、私がよっぽど嫌った作品以外は、売れ行きの良いものはアクセス数も増えています。
②プッシュした作品はそれなりにアクセスが伸びている
やっぱりプッシュした作品のアクセス数は伸びています。そして、Amazonアソシエイトも契約させていただいていますが(月に缶ジュース1本分くらいの広告料です………)プッシュした作品の売上に貢献はできているようです。
③微妙な人気作品をプッシュするとコスパがかなり高い。(まとめ)
やっぱり上位にアクセス数上位に来ている作品は、私のお気に入りだったりもするので、それだけ情熱を持って、紹介記事を書いていたりもします。ちょうど、重版出来までは行かないけれど、ってところに、私のプッシュが加わることで、アクセス数も伸びるし、微々たるものですが、作品の売上にも貢献できているような気がしています。
■今後の方針について
今まで、全ての作品を網羅し、全ての新シリーズラノベを発売日前に紹介すべく、試し読み記事を書いてきました。8,9割は、カバーできたのではないかと思います。どんな作品にも潜在読者はいますし、読者を開拓することで、ラノベの裾野や限界を広げることができるとも思ったからです。
ただこれからは、引き続き、試し読み全作品読むつもりではありますが、下記の作品に絞って、紹介したいと思っています。
①人気、売上的に注目度が高い作品
ex.「自称Fランク」「キミ僕」「通常攻撃が全体攻撃でお母さん」等
②重厚な内容の良作、秀作
ex.「86―エイティシックス―」「夢幻戦舞曲」「魔術破りのリベンジ・マギア」「桜色のレプリカ」等
③変態的な注目度が高い飛び道具
ex.「バブみネーター」「ざるそば(かわいい)」「クラウは食べることにした」等
④個人的に好みな作品
ex.「数字で救う! 弱小国家」「魔術王と聖剣姫の規格外英雄譚」「ムリ!ムリ!大好き!」等
今後はこの4種類に絞って、作品を紹介します。それと同時にカテゴリー分けもしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
とりあえず、電撃から行きますか!
そうそう、新作試し読み紹介記事数は減ると思いますが、その分、滞ってしまった、過去の人気作品紹介や、今からでも間に合う準新作紹介、クリエイター紹介記事を手厚くしていきたいと思います。今後とも「ライトノベルインフォ」をよろしくお願いいたします。
■蛇足(100記事書いての感想 批判成分多め)
100記事、書いてみて思ったのは、最近は置きに行ったラノベが多いなという印象でした。作家さん自身が、「これを書きたい!」と強く思っている作品が減っているように思います。
また、物語の根本に強いパトスを感じる作品の方が、売れ行きが好調なようです。なんというか、鬱屈しててコミュ障で、友達少なそうな作家さんの書いた作品のほうが、面白そうに見えるし、思えるんですよね。あまり大きな声では言えませんが……。
もちろん、某MFのように最近のトレンドを物語のテーマに当て込んで、「バブみネーター」、「ぼくたちのリメイク」、「てのひら開拓村で異世界建国記」のような作品で成功?するレーベルもあります。
ただ、このどちらも、作品を尖らせて、とことんそのテーマに忠実に、逃げずに追求するという部分が似ていると思っています。数日前に読了しましたが、「あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!」もすごかったですよね。ああいう、ちゃんとやりたいことを追求した作品が、面白い作品だし、売れ行きも伸びやすいといえるのではないかと、ここに提言して、本エントリーの締めとさせていただければ幸いです。
今後とも「ライトノベルインフォ」をよろしくお願いいたします。
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