ライトノベルインフォ

オタク歴10年以上のryuhyoiが、注目の作品を紹介しつつ、備忘も兼ねたブログです。

陰キャになりたい陽乃森さん☆新作ライトノベル紹介☆試し読み(109)

毎回新シリーズライトノベル試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベ陰キャになりたい陽乃森さん Step1」をインフォします。
陰キャになりたい陽乃森さん Step1 (電撃文庫)
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■簡単な感想
 陰キャ(非リア充?)と陽キャ(リア充)の交流を描いたラブコメ。少年が少女に振り回される古き良きラノベスタイルが取られています。個人的にはかなり好物な作品。

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詳しくは公式で⇒陰キャになりたい陽乃森さん Step1|電撃文庫公式サイト

「わたしに陰キャを教えてよ!」
わかり合えない俺たちの、異文化激突ラブコメ

 陰キャと陽キャ――俺たちに課せられた、透明な上下関係。お互い理解し合うことはできないし、そばにいても生まれるのは不幸だけ。だから俺は思っていたんだ。陰キャと陽キャは、別々に暮らすべきだと。なんなら、学校やら自治体レベルで、隔離して生きていくべきだと。
 なのに――そんな俺らが集う通称「陰キャ部」。陰キャだけの安息の地に、彼女はやってきた。
 陽キャ中の陽キャ、リア充中のリア充、陽乃森さん。
 しかも、彼女は「陰キャになりたい」なんて言いだして……え、ちょ、本気!?
自分が言ってることの意味わかってる!?
 わかり合えない俺たちの、異文化激突青春ラブコメ

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから・・・・・・工夫します。

■著者
 岬 鷺宮さんは、「魔導書作家になろう!」などで有名な作家さん。最近は、「読者と主人公と二人のこれから」が少し注目されたように思います。なるほど、試し読みで感じたヒロインたちへの細やかで丁寧な描写に納得致しました。

イラストレータ
 bison倉鼠さんは、本作でラノベデビューの絵師さん。どうも中国の方のようです。透明感のある美少女と、細やかな背景絵がpixivに投稿されています。きれいな絵が多い印象ですね。
「Bison倉鼠」のプロフィール [pixiv]

 

■ジャンル
 ・リア充と非リア充
 ・派手系と地味系
 ・高カーストと低カースト
 ・陽キャと陰キャ
の対立軸で語られる学園ラブコメ?の亜種
どこかで述べたかもしれないが、「はがない」や「俺がいる」等、陰キャ内での交流のラブコメに始まるジャンル。

 今回は、「こんな僕が荒川さんに告白ろうなんて、おこがましくてできません。」や「オタリア」等のように相互理解と相互交流がメインとなるラブコメのよう。

 ただ本作は、「中古でも恋がしたい!」や「冴えカノ」のように、主人公やヒロインの外見、クラス内地位などが変わっていくプロデュース要素は薄い気がする。

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫) こんな僕が荒川さんに告白ろうなんて、おこがましくてできません。 (講談社ラノベ文庫)

 

■ストーリー
 きっと残念系。ただ、最近はテンポ感が重視されるので日常系には、なりづらく、素早い展開のラブコメが想定される。距離は近づいていくのに、文化的障壁のため、主人公とメインヒロインが結ばれないタイプの物語。類策を上げるなら「隠れオタな俺氏はなぜヤンキー知識で異世界無双できるのか?」や「ネトゲ嫁」「中古でも恋がしたい!」「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」など。好みの方は、読んでみて損はないと思う。

 主人公とメインヒロインがもたもたしている内に、驚きの変身を遂げる陰キャとかも出てくるのかな。登場人物が入り乱れつつ、少女たちに少年が振り回される、古き良き懐かしき物語となるだろう。

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?【電子特典付き】 (MF文庫J) 中古でも恋がしたい! (GA文庫)


■気になった点
 もう学業を離れて4、5年経つので、何とも言えないが、「陰キャ」「陽キャ」という言葉ははじめて聞いた。新しい言葉を使っているものの、やってることは変わっていないので、「オタリア」などから続く系譜に連なっているだけだと思われる。

 最近少しこのジャンルが多くなってきているが、果たして学生にウケているのだろうか。それこそ私の世代は、「はがない」や「はまち」等が学生たちにウケていた。それから大分経つが、昨今このジャンルが売れているようには思えない。

 変態、ロリ、不良と、オタク主人公という異文化交流自体は、まだまだ人気あるジャンルだと思われるので、リア充対非リア充の構図は陳腐になりつつある。特に、「リア充にもオタクにもなれない俺の青春」で、オタクが憧れの存在になっているのを見ると、余計にそう思えた。

リア充にもオタクにもなれない俺の青春 (電撃文庫) やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

 

■総評
 さんざん上には古いと書いてしまいましたが、個人的には好きな作品なので紹介しています。昔を思い出すし、最新の言葉? も組み込まれているため、おっさんであることを正直に認めなくても読める作品。ある程度、高年齢層に照準を合わせている感じもしますね。ただ、ジャンル的には、やっぱり弱年齢層が手に取りやすいので、難しいように思います。

 キャラ描写がとても細かく、表現力も豊かで、ヒロインたちの容姿、性格など、妄想を膨らませやすい作品となっています。女の子に男の子が振り回される古き良き物語の形式も取っていて、非常に高いポテンシャルを秘めた作品と言えるでしょう。

・ヒロインを愛でるのが好きな人
リア充リア充モノが好きな人
・振り回される主人公が好きな人
・オールドラノベファン

上記の人にはオススメだと思います。

最後にもう一度、そんな本作みなさまよろしくお願いします!

陰キャになりたい陽乃森さん Step1
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