新作ライトノベル紹介☆引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約ふたりぼっちの叛逆譚☆試し読み（８）

４月２５日発売！

規格外の少年が絶望的局面を逆転する！　

痛快無比なる無双戦記ファンタジー！

山奥に引きこもっていた少年・白火の下を《神獣の末裔》たるソウガの姫・グウィンが訪れる。彼女は滅亡の危機に瀕した国を救うために、様々な褒美を提案して助力を請うが白火はことごとく拒絶してしまう。だが――「ソウガの一族に協力し、この地よりカースの魔の手を完全に退けることができたなら──妾を好きにしてよい。貴殿の奴隷にしようが、素材にしようが、煮ようが焼こうが構わぬ」彼女自身を対価に契約は成立。敵国の圧倒的兵力に対して白火は《変幻流転》――超常の力を持つ武具を創る力を用いて対抗し、たった一人で戦局を打開していくのだが――? 必敗必死を逆転し、新たなる王道を斬り拓く大スケール無双戦記ファンタジー、ここに開幕!

正直、かなり重めの設定。戦争や武器、武器を作る際に生命を取ることにする等、
石鹸枠のようなラノベに慣れ親しんでいる人にとっては抵抗があるかもしれない。
ただ、それだけに歯ごたえはありそうで、MFらしいラブコメ要素の上手さを
バランスよく入れ込むことが出来れば、相当な良作に昇華する可能性大。
ちゃんとした人間ドラマと、ダークファンタジーっぽい設定が好きな人にオススメ！！！

メインヒロインを獣人にしたのは「けものふれんず」とかもあったし、わりとタイムリーなのかも。ただ、なかなか難しい属性ではあるので、これがヒットすれば、ケモノヒロインが次々に湧いて出てくる可能性もある。
主人公が命に対して常識とはちょっと違った感性を持っていたり、人間に対して不信を抱いている感じなので、最近流行の異世界転生もの等を呼んでいる人には斬新かもしれない。そう言う意味では、わりと強引なメインヒロインとの相性というかコンビは良いのかもしれない。主人公の弱さをメインヒロインの強さで、メインヒロインの弱さを主人公の強さで補えあえるキャラクターになっているかもしれない。
よくも悪くも主人公に抵抗を感じること無く、共感していけるかがこの物語を気に入るかのキーになりそう。あと、鈴城敦さんの描くケモ耳カワイイ！

ありがちといえばありがちだが、このレーベルでは最近あまり見なかった戦争ものかつ、簡単に人の命が奪われるタイプ。あえて言うなら「魔弾の王と戦姫」あたりを狙ってる？
獣人と獣人、獣人と人間の対立を描いた硬派な戦争メインのファンタジーになっているので、設定面では、巻を追うことに、より緻密で、より繊細な情報を盛り込んでいく必要がある。その辺が難しい所でもあるが、今の所は良作になる予感がしている。

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉

川口士
2011-04-20
626円

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正直重たそうで、疲れそうなので、読みたい気持ちと読みたくない気持ちは半々。
だが、こういうシリアスそうな作品は、同時に濃密な人間ドラマが描かれることも多い。
命が奪い奪われる描写が冒頭で描かれていて、そう言う意味では、厳しい描写を描くハードルが低くなっているので、とことん突き詰めた作品になってほしいと願っている。
正直言うと売れる可能性（４巻以降の続巻が出る可能性）は低いかもしれない。
ただ、こういう小説は骨があって好きだ！！！
・ラノベを読んでて最近物足りないなと思う人
・濃密な人間ドラマが見たいんだという人
・作者が書きたい小説を書いてる作品が好きな人
上記の人にはオススメだと思います。