自殺するには向かない季節☆新作ライトノベル紹介☆試し読み（１９）

自殺するには向かない季節

５月２日発売！
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メーカー希望小売価格：648円

まずは、タイトルとイラストから
そして、あらすじ、詳しくは公式で

第6回講談社ラノベ文庫新人賞＜大賞＞受賞作品

安心して。今日はまだ死のうと思ってないから
第6回講談社ラノベ文庫新人賞＜大賞＞受賞作！

永瀬はある朝、同じクラスの生徒、雨宮翼が列車に飛び込む瞬間を目撃してしまう。なぜ死を選ぶのかその理由を考えるが答えは出ない。そんな永瀬に、友人の深井から蝶は羽ばたかないという言葉とともにあるカプセルを渡される。それはとても小さなタイムマシンであり、バタフライ効果の根源に作用するという。半信半疑ながらその日の夜にカプセルを飲んだ永瀬が目覚めると――二週間以上も過去に戻っていた！　そして永瀬は、雨宮と雨の屋上で出会う。会話の流れで、彼女の希望を知っていることがばれた永瀬は、希望の実現――自殺の方法を調べることを手伝うことになり――！青春を鮮烈な筆致で描く、＜大賞＞受賞作が登場！

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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今回から「売れそう度」をつけました。作品の個人的良さと、売れそうかどうかってやっぱり違うベクトルだと思うので、採点の意味も込めてつけていきます。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから･･････工夫します。

■前提として
タイムトラベルものに関しては、大きく分けて２つの軸がある。一つ目は、事実改変のある/なし。２つ目はタイムトラベルした時に過去の自分がいるか/いないかである。この物語は、事実改変が無く、過去の自分がいない話に見える。有名な作品では「涼宮ハルヒの憂鬱」等、タイムスリップした世界に別人格の自分(過去の自分)がおらず、何をやっても未来（起きてしまったこと）を変えることが出来ない。という形になるのではないかと思った。もし何か変えることが出来るなら「STEINS;GATE‐シュタインズゲート」型の作品になるかな。個人的にはそっちの方が好み。

■ジャンル
最近タイムリープものが少し増えてきている気がする。同じ新人賞で考えると、ファンタジア新人賞作品「追伸ソラゴトに微笑んだ君へ」もそうだし、新人賞ではないが昨年アニメ化された「Ｒｅ：ゼロから始める異世界生活 1」もそうだ。古くからあるこのジャンル。よくよく考えれば、「変態王子と笑わない猫。」、「文句の付けようがないラブコメ」等等と、昔からヒット作も多い。まあただ売れていない作品も多いのだが……。

■ストーリー
試し読みでは、上記のジャンル分類くらいしか把握は出来なかった。ちょうどお話が転がっていきそうなところで、切れていたからだ。さて、このお話の一つの軸は「タイムトラベル」だと思う。そしてもう一つの軸は、「自殺」「死」だ。この２つはシリアス展開なことが多いSF作品では往々にして結びつくし、定番ではあるが、独自性をどうやって出していくかを見てみたいと思った。

読者を置いてけぼりにしてしまう危険性は高いので、設定面や情報面での強化、なにより筆力で登場人物の葛藤や努力、行動を表現して、読者を没入させられれば成功ではないでしょうか。既に名作が何個も出ているジャンルは、それを上回る作品を出そうとする分難しいですね。
・タイムトラベルものが好きな人
・きれいな青春ものが好きな人
・等身大の主人公ががんばる話が好きな人
・ラストで感動したい人