ライトノベルインフォ

オタク歴10年以上のryuhyoiが、注目の作品を紹介しつつ、備忘も兼ねたブログです。

ニューゲームにチートはいらない!☆新作ライトノベル紹介☆試し読み(86)

毎回新シリーズライトノベル試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベニューゲームにチートはいらない」をインフォします。

ニューゲームにチートはいらない!
ニューゲームにチートはいらない! (GA文庫)
8月15日発売!
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メーカー希望小売価格:600円+税

詳しくは公式で
GA文庫|新刊/既刊情報

チートなしでも気ままに最強!
最高の美女と人生リスタート!!

70年不遇の人生を送ってきたルーカスは、人生の最後に童貞だけでも捨てようと、人気の娼婦と最高の一夜を過ごし、その後命を落とした。しかし彼は70年分の経験値を持ったまま、20歳の身体に生まれ変わることに成功する! 若返ったルーカスは、伝説の精霊を倒し、最高の美女を腕に抱き、かつてできなかったことを次々実現させていく。70年の地道な努力を経て辿り着いた二度目の人生は、チートがなくても自由気ままに生きられる最強のものだった――!! webで大人気の《二度目の人生物語》!!

■著者
三木なずなさんは、以前紹介した月夜涙さんのような作家さんに見えます。出版社に頼らずに、なろう系で反応の良かったものを出版させている感じ。次々とヒット作を出しているので、なろうを使ってプロモーション活動もしているのでしょう。作家さん1人でここまでできるなんて、すばらしいですよね。
 それと、驚くべき速筆。「くじ引き特賞:無双ハーレム権」で有名な方ですが、その6巻と本作は同時発売。さらに9月には、講談社から「レベル1だけどユニークスキルで最強です」、10月にはTOブックスから「チートを作れるのは俺だけ~無能力だけど世界最強~ 」を発売。なろうでのストックも豊富ですし、イケイケドンドンでしょう。

くじ引き特賞:無双ハーレム権 (GA文庫) レベル1だけどユニークスキルで最強です

イラストレータ
イラストのなたーしゃさんは、主になろう系の四六版で活躍されている?イラストレーターさん「賢者の教室~出席するだけでレベルアップ」では、三木なずなさんとコンビを組んでいます。

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⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから・・・・・・工夫します。

 

■ジャンル
っと思い出したのは粗忽長屋「抱かれているの(屍)は確かに俺なんだが、(屍を)抱いてる俺は一体誰なんだ?」というフレーズ。あまり関係ないが、5代目柳家小さんの演技はうまいので、気になる人は見れたし。
 さて、本作は、前世で努力したが不遇だった人物が、その能力を受け継ぎつつ転生して、今度はしっかり報われるというお話になる。近い感じとしては「努力しすぎた世界最強の武闘家は、魔法世界を余裕で生き抜く。」等が挙げられるか。なろう作品、ちなみに重版出来。前世の経験を生かしてゼロからやり直す話としては「最底辺からニューゲーム!」等かな。
 いわゆるチート系無双異世界ファンタジーは、あまりに現実にかけ離れているし、その主人公すら読者の嫉妬の対象になってきているので、本作のように哀れむべき人が、転生して報われるという話これからのトレンドになっていくようにも思える。目立たないが、ある種の革新性を備えた作品

努力しすぎた世界最強の武闘家は、魔法世界を余裕で生き抜く。 (ダッシュエックス文庫DIGITAL) 「なごやか寄席」シリーズ 五代目 柳家小さん うどん屋・粗忽長屋

■ストーリー
りと簡単なお話になるのかなというところ。前世での不遇ぶりと、現世での貧乏くさささえ定期的に表現しておけば、後はチート系無双主人公モノの亜種と言えると思う。ただ、主人公は苦労人。コツコツと着実にレベルアップしていくさまをそこそこ丁寧に書かなければならない。きっちりとした舞台設定を、段階的に作り込む必要がある。
 主人公が報われる勧善懲悪な展開で、前世孤独だった主人公の人生を考えれば、家族的な誰かができて、心温まる結末が用意されているのではと予想する。

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 1 (MFブックス) 最底辺からニューゲーム!~あえて奴隷になって異世界を実力だけで駆け上がります~ (HJ文庫)

■気になった点
 設定に関して非常に革新的な要素を盛り込んでいるが、パッと見、非常に地味。チーレム系異世界転生モノと混同されやすいため、狙った読者にピンポイントで届くかが心配なところ。ただ、勿論なろうを読んで熱狂したファンは買うだろう。作家さんの人気度、文章の持ち味等、不確定要素が絡む、なろう系の書籍は、売り出し方・売れ方も独特になる印象だ。





■総評
ッと見はそんなに面白そうに見えませんでしたが、やはりPV数の多い作品をドンドン作っている作家さん。"小説家になろう"で先の方まで見てみると、面白いお話になっています。今回書籍化するにあたって、短編をつけたようです。この辺は、ヒーロー文庫モンスター文庫に似ていますね。
 よく、なろう系は、"なろう"で読めばいいという意見を聞くのですが、横書きと縦書きの違いは大きく、頭の違う部分が使われることもわかっています。また、時間の許す限り、より良い作品にしようと作家さんも編集者も努力しているので、改稿が行われ、より一層面白い作品になっていることも多いでしょう。
 というわけで、元々結構面白い話なので、書籍化されてさらに面白くなっているでしょう。
・努力した主人公が報われる話を読みたい方
・チートではない、コツコツ着実な物語が好きな方
・異世界チーレムはもううざくて嫌だという方
・気取らず憎めない貧乏性の主人公が好きな方

上記の人にはオススメだと思います。

最後にもう一度、そんな本作みなさまよろしくお願いします!

ニューゲームにチートはいらない!
ニューゲームにチートはいらない! (GA文庫)
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