ライトノベルインフォ

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魔法塾 生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。☆新作ライトノベル紹介☆試し読み(114)

毎回新シリーズライトノベル試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は「魔法塾 生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。 」をインフォします。
魔法塾 生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。 (MF文庫J)
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■簡単な感想
 教師モノのラブコメ作品で、物語を魅せるタイプのラノベになっています。ストーリーの感じは「三千世界の英雄王」や「空戦魔導士候補生の教官」に近い感じ。2作品が好きな方にはオススメです。

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詳しくは公式で⇒魔法塾 生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。 | MF文庫J オフィシャルウェブサイト

落ちこぼれや変態でもきっと居場所がみつかる、魔法塾コメディ。

魔法大国・日本のトップ魔術師に史上最年少で成り上がった天才・鳴神皇一郎。だが、仲間の裏切りに遭い、ニートに転落。そこへ亡き恩師の娘・結が「私が経営する魔法塾・黎明館の講師になって」と頼んできた。承諾した皇一郎だったが、やって来る塾生は、生涯全敗の魔法騎士・ベアトリクス、禁忌の術で死霊軍団の結成を夢見るお嬢様・芙蓉、ヤンキー魔法高校で屋根裏登校をする謎の少女・つぼみ……と落ちこぼれや変態ばかり。「安心しろ。俺がこの塾を『母校より母校』と思える場所にしてみせるから!」。天才と呼ばれた元ニートによる、カリスマ講師としての破天荒な指導が始まった……笑いと感動を巻き起こす、はみだし魔術師たちの痛快魔法塾コメディ!


※今回は、試し読み時点で、まだ恐らくメインヒロインすら出てきていないので、表にせず、上記のような紹介のしかたにしたいと思います。

■あらすじと主人公紹介
 明倫館塾長の妖艶な美女に誘われ入塾。素晴らしい指導によって才能が開花し、日本魔法界の頂点に立つ七神将」の1人になった人物。<魔帝>の二つ名で呼ばれ、数々の魔法事件を解決した。そのなかで、貴族主義、選民主義の魔術結社『玉髄』と戦い、ほぼ独力で、敵首領を倒すことに成功した。

 しかし、倒した直後に味方の「七神将」から攻撃を受け、魔法の力を抑制される呪いをかけられてしまう。そして、元七神将のくせに玉髄事件から逃げ、魔力もなくしニート生活を送る<堕ちた英雄>と呼ばれるようになる。

 平和のために力を尽くした最大の功労者であるにも関わらず、仲間に裏切られ、力をなくし、裏から手を回されて就職すらままならない状態のかわいそうな人物

 一連の事件で、不名誉なOBを排出した明倫館も人気がなくなり潰れてしまう。そして、強くなるきっかけを作ってくれた塾長も病でなくなり、主人公は、残された一人娘の美少女の依頼を受け、新しい塾<黎明館>の講師となる。

発売日は10月25日
レーベルはMF文庫Jです。

そして私の評価はこちら

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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから・・・・・・工夫します。

■著者
 壱日 千次さんは、ここ最近だと「バブみネーター」の著者として有名な方ですね。個人的には「三千世界の英雄王」が好きです。主人公が本来の力を出せず、ひどい評価をかぶった中で、戦っていくストーリーが多いですね。本作もそのハンデキャップを覆していくお話になっています。

イラストレータ
 リン☆ユウさんは、コミケ壁サークルでも有名な絵師さんですね。意外にもラノベイラストはそんなに描いていないようです。主に、オンラインゲームやブラウザソーシャルのキャラ原案、原画担当をされているようですが、今後ラノベの仕事も増えていくかもしれません。「温泉むすめ」楽しませていただきました。

 

■ジャンル
 基本的な物語の構成要素は2つ。能力を縛られ、正当な評価を受けられない主人公。主人公が教師で、教え子とラブコメする、教師モノ。前者の要素を持つ「魔法科高校の劣等生」「三千世界の英雄王」や、後者の要素を持つ「アサシンズプライド」などもあるが、基本的にこの2つの要素はセットが多い。

 具体的には、「空戦魔導士候補生の教官」「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」が一番近いジャンルになると思われる。この2つを混ぜ込んだ感じが、本作の基本的な形となるだろう。

空戦魔導士候補生の教官1 (富士見ファンタジア文庫) ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)

 

■ストーリー
 上記のようなジャンルでは、主人公や一部登場人物に多くの過去設定があり、4巻くらいから物語が始まっていく。本作は特に、主人公の暗い過去がフィーチャーされがちなので、その要素が色濃い。

 重さ的な意味では、「落第騎士の英雄譚」くらいになるのかなと思う。登場人物に感情移入すると結構起伏があるストーリーに見えるのではないか。

 あとは、ハーレムラブコメが期待されるので、主人公と生徒たちの距離感によって、スタンスが変わっていくだろう。

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>【電子特装版】 (GA文庫) 三千世界の英雄王<レイズナー> 厨二じかけの学園都市【電子特典付き】 (MF文庫J)

 

■気になった点
 人気のある設定を持ってきた印象。また、「異世界食堂」アニメ化に合わせて「異世界ギルド飯」を出したような作品(オリコンに乗るくらいのヒット)が、「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」にはなかったので、少し遅めだが、この時期に本作を出すことに一定の意味を見いだせると思う。

 それに加え「バブみネーター」との連続刊行もシナジー効果を狙う上で、いい影響を及ぼしそうだ。

バブみネーター【電子特典付き】 (MF文庫J) ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)

 

■総評
 今一番おもしろい作家さんの作品なので、本作を紹介しました。この手の作品は、一定程度人気がありますし、若年層でのウケも良さそうな気がします。ただ、話の内容としては、すこし重めかなと思いました。「ロクでなし」と「空戦」だったら「空戦」に近い感じ。

 序盤のテンポが早いので、軽いノリのラブコメを楽しませる作品かと思いきや、物語で魅せるタイプの小説になりそうですね。「バブみネーター」とかも考えると、闇を抱えている作家さんなのかなと邪推してしまったり。

 個人的には、手放しで面白いといえる作品ではありませんでしたが、こういう作品を待っている方も多いのではないかと思いました。

・学生さんや、若者系の方
・ストーリー重視の作品が好きな方
・ハンデを負った主人公が活躍する作品が好きな方
・教師モノが好きな方

上記の人にはオススメだと思います。

最後にもう一度、そんな本作みなさまよろしくお願いします!

魔法塾
生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。

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10月25日発売!
メーカー希望小売価格:580円+税

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