放課後は、異世界喫茶でコーヒーを☆新作ライトノベル紹介☆試し読み(46)
毎回新シリーズライトノベルの試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベをインフォします。
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを
6月20日発売!
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メーカー希望小売価格: 税込み648円
詳しくは公式で
WEB発小説特集 | 富士見書房
異世界喫茶には、今日も風変わりな“常連"がやってくる
魔法の息吹がかかったアイテムや食物が産出される『迷宮』。これを中心に栄える迷宮都市の外れに佇む一軒の喫茶店では、この異世界で唯一コーヒーが飲める。現代からやってきた高校生店主ユウが切り盛りするこの店には、コーヒーの芳しい香りにつられて、今日も喫茶店グルメを求めるエルフやドワーフ、冒険者たち、そして街の有力者までもが"常連"として足を運ぶ。
近所にある魔術学院に通う少女リナリアもそのひとり。まだ、コーヒーは甘くしないと飲めないけど、ユウがいるこの店の雰囲気がお気に入り。でも、ライバルの女の子たちは他にもいて?
恋のスパイスが効いたおいしい物語を異世界喫茶からお届け。
第1回カクヨムWeb小説コンテスト<特別賞>受賞作
著者の風見鶏さんは、カクヨムコンテストからデビューする新人さん?ですかね。
イラストのu介さんは、ラノベイラストはこちらもデビュー作ですかね。同人作や、ゲームイラストを描いているイラストレーターさんのようです。
今回はこの新シリーズの紹介をしたいと思います。
新作紹介やコラムがもっと見たい方はこちらから
⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
そして私の評価はこちら
読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから・・・・・・工夫します。
■ジャンル
最近増えてきている料理系やシェフ系の亜種+憩いの場を与えてそこで繰り広げられるラブコメを描いていくスタイルだと思われる。最近紹介したラノベには「バイトリーダーがはじめる異世界ファミレス無双」、「魔王城のシェフ」、「おれの料理が異世界を救う!」があるが、それらとは少しアプローチが違い、どちらかと言えば、「ご注文はうさぎですか?」ラビットハウスの舞台設定に近いと思う(ただし癒される感じではない)。問題は、マスター的な存在の主人公と、ヒロインたちの心の距離の詰め方と、物語が喫茶店内だけで進行していく不自由さだと思われる。
■ストーリー
恐らく、お話としての起伏や爽快感のあるストーリーにはなりづらいと感じる。何かの危機が訪れたり、胸がいっぱいになるエピソードは用意されておらず、のんびりとした喫茶店での交流を通して、お客さんたちの抱える事情を主人公に相談したり、共に解決していったりというお話になるのかなという印象。ひょっとしたら喫茶店で誰かを雇ってという方向に行く可能性もあるので、「バイトリーダーがはじめる異世界ファミレス無双」や「ご注文はうさぎですか?」に近い流れになる可能性もある。
■気になった点
コーヒーに対するこだわりは感じるが……。その時その時のお客さんの状況や感情に合わせて味の違うブレンドコーヒーを出すくらいこだわってもいいかなと思った。友人がバリスタを目指しているのだが、豆はブラジルかエチオピアかとか、焙煎は浅煎りか中煎りか深煎りかとか、サイフォンかドリップか、ドリップはペーパーなのかネルなのか等で全然味が変わってしまうらしい。
試し読みで読める範囲で言えば、渋いおじいさんキャラには、酸味が強いのとか、始めて珈琲を飲んだメインヒロインには、酸味苦みが弱い、コクのあるバリのコーヒーとか、ちょっとした工夫があっても良かったかなと思った。純粋にラブコメで行くのであれば、変な蘊蓄はいらないかもしれない。ただ、データ量が多い小説は売れる傾向にあるようには思う。
■総評
色々な意味で挑戦的な小説だと思います。喫茶店が舞台なので、場所的な制約、マスターと客という心理的な壁(マスターは示唆をあたえる渋い脇役というイメージが強い)、主人公の精神年齢がラノベ購買層よりも高そう、等設定での難しさがあります
また、制約を受けた中でのストーリーは、起伏を持たせづらく、そこに爽快感や達成感を持たせることも難しそうですね。大変そうな小説なのですが、喫茶店ラノベは新しいジャンル、新しい試みになると思いますので、この先のストーリーに期待したいですね。
特に、喫茶店は料理ジャンル以上にヒロインがくつろいで無防備になるので、それが見たい人にはオススメかも!
・喫茶店+ラノベと聞いて読んでみたい人
・コーヒーを毎日飲んでいる人
・無防備な女の子のラブコメが見たい人
上記の人にはオススメだと思います。
最後にもう一度!
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを
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