月間売れたラノベ新シリーズ(1)★青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。★2017年4月
5月大型連休をいかがお過ごしでしょうか。なにそれ美味しいのなかた、申し訳ありません。さて、4月が終わりはや4日。4月売れた新シリーズの復習をしてみたいと思います。先月は残念ながら下記1シリーズのみ。歴代の4月新シリーズを振り返りながら、少しお話ししてみたいと思います。
青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。
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まずは本作品のあらすじ、詳しくは公式で
“痛"青春に救いはあるか?
「いきなり人をクズ呼ばわりたぁ、失礼なやつだなクソガキ……俺は権力と腕力には弱ぇが、年寄りと女子供には強ぇぞ」
「語るに落ちるゴミクズ発言なんだけど」
勝ち組っぽいやつの足を引っ張ることに全力を傾けるパーフェクト負け犬高校生の狭山明人と、怪我を理由に部活を引退した冷血ブリザードな無気力少女・小野寺薫。
放課後に呼び出しをうけた二人は、謎のボランティア活動にいそしむ中等部の少女・藤崎小夜子と出会うが――。
「私は明人と薫をお助けする正義のボランティアなのです。頑張る方向なのです。えっへん」
電波発言にドン引きしながらも、藤崎が室長をつとめる特別生徒相談室の「救済」活動に巻き込まれる狭山と小野寺。二人は、学校で悩みを抱える個性的な生徒たちと出会い、藤崎とともに彼らの問題に対処することになるが……?
現実はクソだ。不条理で、不都合で、不公平だ。――だからって、救いがほしいわけじゃねえ。
『夏の終わりとリセット彼女』でライトノベル・フロントライン大賞第1回大賞を受賞した境田吉孝の待望の最新作がここに登場!
クズ・電波・無気力・変態・ひきニート等々、ダメ人間オールスターでおくる“痛"青春ラブコメ!
■はじめに
ブログの本格的な再開の直前に発売された本作品。来月からは自分の発売前の評価と連動して分析を行いたいと思うが、今回は、試し読みも読んでいなかったりするため、非常に簡単な紹介となることをお許しいただきたい。まあ、ガガガあまりマークしてなかったんだよなっていういいわけは黙っておこう。
■簡単なクリエーターまとめ
著者の境田 吉孝さんは、「夏の終わりとリセット彼女」 でデビュー。本作が2作目。イラストレーターのU35さんは、たしか「進化の実~知らないうちに勝ち組人生~ : 1 」あたりからラノベのイラストを描きはじめて、ここ1、2年で急激にライトノベルのカバーを担当されるようになった方です。今月の電撃文庫刊「オレ、NO力者につき! 」でもイラストを描いていますね。非常に透明感のある女の子、背景が特徴的な方です。
■本作の特徴
カバーのイメージは完全に「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」かなと、構図までそっくり! 基本的に1巻はカバー、タイトル買いで数字が決まってくるので、作戦成功といったところでしょうね。
内容面は、うん、ひねくれ主人公と、冷血メインヒロイン。ボランティア活動。うん、内容も模倣のような……。まあ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」から何年も経ってるし、今の学生にはかえって新しいかも。ただ、渡航さんの劣化版なんかになってしまうと、2巻以降の売れ行きは厳しいものになるかもですね。
ちなみに、色々なデータを見るに4巻以降を続けるのはなかなか厳しい戦いとなるでしょう。
■過去の4月の有名作品
まあ、なんといっても、「ソードアート・オンライン」、次いで今夏映画公開の「ノーゲーム・ノーライフ」、そして、「IS〈インフィニット・ストラトス〉」意外にも大ヒットが多い4月。他作品を見ても、バトル+ハーレム+SF?(メカ?)、特にゲームやゲームに似せた世界がメインに入ってきているものが売れている傾向にあります(「スカイ・ワールド」とかも4月発売です)。
今年は全然違うラブコメ作品でしたので、ニーズが変わってきているのかもしれませんね。ちなみに去年のランクインは、「くじ引き特賞:無双ハーレム権」と「セブンキャストのひきこもり魔術王」この2作品は、4巻以上続いてますので、本作も期待したいですね。
■最後に
個人的には微妙に読むか読まないか迷う作品ではありますが、
・ひねくれ主人公のラブコメが好きな人
・渡航ファンの人
・ドSヒロインに罵られたい人
には向いているかなぁ
最後にもう一度、そんな本作をみなさまよろしくお願いします!
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