ライトノベルインフォ

オタク歴10年以上のryuhyoiが、注目の作品を紹介しつつ、備忘も兼ねたブログです。

コミケの国際化とビックサイトの諸問題・上(コラム21)

前回、下記の記事で言いかけていたことを今回と次回の2回に分けて
記事にさせていただければと思います。独断と偏見に満ち満ちておりますが、
ご批判などありましたら、ご連絡いただけますと幸いです。

新作紹介やコラムがもっと見たい方はこちらから

戦国コミケ 1 (MFC ジーンピクシブシリーズ)

 

コミケで思ったことの幾つか

前回、コミケ会場での外国人の行動について若干申し上げた。
日本社会には暗黙のルール、暗黙の了解という文化がある。

 数回のコミケを経験すれば、目的のものを効率よく買うためにどうすればいいか、
歩き方やルート、声の掛け方や被害の少ないぶつかり方など、個人差はあるが、それぞれの最適解を習得していく。

 そうなれば、人と揉めることも、無駄に右往左往することもなくなり、結果的に、渋滞につながる誰も得しない現象も減っていく。もちろん、外国人に限らず、一部の日本人参加者も、初参加や、ひねくれ者等の理由により、迷惑になったりする。

中国人が見た ここが変だよ日本人
 ただ、日本人のほうがまだ、明文化していないルール、マナーに敏感なこともあり、よほどひどい性格でもしてない限りは、初参加でも帰る頃にはすっかり慣れたものになっているケースが多いのだ。

 会計の際、横に広がって周りの邪魔をしない。1万円札を出す時は悪そうにする。必要以上に人とぶつからない。なるべく大きな荷物を持って歩かない。道は互いに譲り合う。ぶつかったらとりあえず謝っとく。常に周囲を気にして動く。
別に守る必要はないが、これは私がいつも気にしていることである。

 開場後30分間の殺伐とした状況は別にして、こういう事ができないと周りの人は「ムッとする」ことが多い。日本人にさえ「イラッ」とするのだ。それが英語や、中国語などを喋っていたら余計ムカついたり、ため息が漏れたり、嫌な気がしたりすることが多いんじゃないだろうか。

中国人の正体
 レイシズムはいけないことだが、綺麗事も言ってはいられない。文化の遠い外国人同士が交流すると必ず衝突が起こる。これは自明で、解決のためにはコミュニケーションを密接に取るほかない。

 コミケに関しては、誰かが、中国語や英語、あるいは他の言語で、丁寧に、やらないほうがいいこと、やったほうがいいことを教えなければならないと思う。それも、具体的な説明が求められる。 

 日本人相手には明文化しなくていい、空気感や、なんとなくのマナーは、外国人にはわからないと知って対策を取るしかない。本当は、私がやりたいのだが、情けないことに、英語も中国語もできない。

→3日目にコミケに行った際、準備会が、国際関係のブースを作って、外国人を誘導するアナウンスをしていた。こういう運動は非常にありがたい。外国人を含むすべての参加者が得することで、頭が下がる思いだった。

世界一訪れたい日本のつくりかた―新・観光立国論【実践編】
 本来は、こういうことに関しても政府主導で行うべきなのだが……。
インバウンド! インバウンド! と、政府は外国人の誘致に熱心だが、全くと行っていいほど、受け入れ体制を整えていない。積極的な対策を、取ろうともしていない。
 「お・も・て・な・しという「お上」のご意向の元、オリンピックという「お国」の一大事のため、民間企業や一般大衆に努力せよと放言してはばからないのだ。

 もちろん微々たる予算と微々たる努力をして、政府も対策をしていると言ってはいるが、果たして政府の活動は本当に現実に即して、役立っているだろうか。

学校では絶対に教えてくれない 僕たちの国家

コミケの話に戻ろう
そもそも、どうしてコミケは混雑するのだろうか。
この根源的な疑問は、東京ビックサイトが狭いことに端を発している。

「下」に続く

 

各週の記事ランキングシリーズはこちらから
lightnovelinfo.hatenablog.com

新作紹介やコラムがもっと見たい方はこちらから

lightnovelinfo.hatenablog.com 

当サイトではコメントを募集しております!
忌憚なき意見、一言でもかまわないので、書いていただけると幸いです。