幸運なバカたちが学園を回す☆新作ライトノベル紹介☆試し読み（１０４）

毎回新シリーズライトノベルの試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベ「幸運なバカたちが学園を回す」をインフォします。

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■簡単な感想
　MFメソッドが多数盛り込まれた作品。ヒット作のいいところが沢山盛り込まれている学園ラブコメ。ラブコメ分に飢えているすべての読者にオススメ！

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詳しくは公式で⇒幸運なバカたちが学園を回す1 ～豪運ザコとカワイイ幼馴染～ | MF文庫J オフィシャルウェブサイト

俺の一限→ＳＳＲ腹筋、アイツの一限→ＳＲ自習……おかしいだろ！

――矢内総流はかなり特異な運の持ち主だ。たとえば、ソシャゲでお気に入りのキャラが欲しくてガチャを回せば、まったく興味の欠片もないＳＳＲを引いてしまうような、いわゆる“要らない幸運を引く”体質だった。そんな、人とは違う妙ちくりんな幸運を持った総流が――すべてが“運”で決まる学園に入学してしまった！　時間割、食堂のメニュー、席替え、試験……学生生活に欠かせない、ありとあらゆるものが運試しによって決まるというとんでもない学園。そんな学園で総流は、小学校以来の幼馴染と再会する。……が、総流にとっては、それすらも“要らない幸運”だった!?　これは、全然嬉しくない幸運を持つ少年と、愉快な仲間の物語。

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから･･････工夫します。

■著者
　藍藤遊さんは、小説家になろうの人気作家さんで、「グリモワール×リバース～転生鬼神浪漫譚～」が有名でしょうか。MF文庫Jでは初の作品だと思います。

■イラストレーター
　よう太さんは、言わずと知れた大御所イラストレイター。ラノベでは、「落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国」「いづれ神話の放課後戦争」等が有名です。「E☆2(えつ)」等軸中心派でも活躍されていて、「弐拾手屋」というサークルで同人活動もしております。
〓なぎほん〓 | お絵描き屋さんよう太のブログです

　目や形や塗りなどに特徴があり、誰が見ても「あっ、よう太さんの絵だ」とぱっとわかるようなイラストが多いです。
　ただ、今年の夏コミでは、一瞬「これ本当によう太さんのイラスト？」と思ったくらい、ちょっと印象の違ったテイストのエロマンガ先生と、山田エルフのイラストを描いており、幅の広さに驚きました。
　今回のイラストは、ちょっと現代的になっており、テイストが違いますよね。やっぱり、上手い人は何描いても上手いですね。

いづれ神話の放課後戦争〈ラグナロク〉　―魔眼の王と屈服女神― (富士見ファンタジア文庫)

絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 1 (オーバーラップ文庫)

■ジャンル
　MF学園ラブコメメソットを体現した作品。「学戦都市アスタリスク」や「落第騎士の英雄譚」などとは違いバトルアクションよりもラブコメ重視の作品。古くは「バカとテストと召喚獣」、最近では、アニメ放送中の「ようこそ実力至上主義の教室へ」と同じジャンル。中でも本作は、「バカとテストと召喚獣」に近いだろう。
　そんな中で、設定面での特別な要素としては、授業内容から食事まで、全部ガチャで決まってしまうところになってくると思う。

　また、メインヒロインが幼馴染属性の作品。古くは同じMFの「IS〈インフィニット・ストラトス〉」最近では「あんたなんかと付き合えるわけないじゃん！ムリ！ムリ！大好き！」が好調っぽいようだ。
　不遇とされる幼馴染ヒロイン。覇権を握ってほしいとまでは言わないが、ラノベのヒロインのバリエーションを増やす意味でも、「明るい家族砲計画っ! 」みたいな"幼馴染メインヒロイン"は増えて行ってほしいなと思うところ。

■ストーリー
　先述の通りラブコメメインのストーリー。落ちこぼれのクラスメートたちと一致団結して、球技大会や学園祭？等のイベントを乗り切っていく物語になるだろう。個々の圧倒的実力不足の中で、知恵を絞った戦略や盤外戦術も使って、格上の相手を倒していく爽快な展開を期待したい。ちょうど「バカとテストと召喚獣」みたいな感じだと面白そう。
　その上で、主人公と仲違いしてしまっている幼馴染ヒロインとの関係の修復。個性豊かなクラスメイトたちとの絆。軽くて笑える掛け合い。があると、さらに楽しいストーリーになっていくだろう。

■気になった点
　ちょっとテーマが古そうという懸念点がある。ガチャを使ったゲームの要素を取り入れてはいるが、根幹部分は、5~10年前のものから変わっていない。試し読みではこの物語独自のオリジナリティを感じることができなかったので、今後の展開に期待したい。
　クラスでの集団戦を描く以上、紹介する人数が多くなってきてしまうのは仕方のないこと。ただ、序盤ですでに7,8人ほど、それなりの役回りを持つ人物が出てきてしまっていて、ちょっと把握しづらかった。

■総評
　MFヒットラノベの要素が色々詰まっているので、日替わり弁当のように楽しめそうな作品。マンネリ化しないよう具材に工夫が凝らされています。あとは、本作のオリジナリティと言えるガチャ要素。これが物語とどう関わっていくかに期待したいですね。
　そして、よう太さんのイラストが秀逸ですね。それだけのために買ってもいいくらいだと、私は思ってしまいます。
　何れにせよ、どういうアレンジでくるのか、また、石鹸分や学園ラブコメ分が不足している方には、是非オススメの作品になってくると思います。