ライトノベルインフォ

オタク歴10年以上のryuhyoiが、注目の作品を紹介しつつ、備忘も兼ねたブログです。

異世界ギルド飯☆新作ライトノベル紹介☆試し読み(102)

毎回新シリーズライトノベル試し読みから新作を紹介する本コーナー
今回は、このラノベ異世界ギルド飯」をインフォします。
異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~ (GA文庫)
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■簡単な感想
 いわゆる異世界料理モノ。今回は定食屋のマスターが、日本の美味しい料理を異世界人たちに振る舞うファンタジー。非常に美味しそうなメニューが出てきますので、深夜に読むのはおすすめしません!

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詳しくは公式で⇒SBクリエイティブ:異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~

小説家になろう」人気作!!
ラノベに新エピソード追加

「お待ちどう。豚の生姜焼き定食だ」
異世界にある冒険者ギルドの地下。そこには、絶品料理を出すと評判の食堂が、突如出現するらしい。魔王を鎮めるカレー、皇帝の決定を覆す肉料理、魔術師が驚く酒の肴、若き英雄を導く賄い飯、乙女の純愛を叶えるデザートなど、お客が口にするのは不可思議な料理ばかり……。
「その反応を見たかったんだよ俺は」
心温まる系スローライフ料理無双譚。書き下ろしも付けて、いま開店!!

⇒このライトノベルのスタッツはこんな感じ
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そして私の評価はこちら
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読みづらいので簡素にしていく方向です。
※試し読みとはいえネタバレを嫌う人もいると思いますから・・・・・・工夫します。

■著者
 白石新さんは、なろう作家さんで、GCノベルズから出た「村人ですが何か?」でデビュー? 本作はGA文庫レーベルでのデビュー作となりそうです。試し読みによれば、B級グルメが大好きで、生姜焼き好きな方のようです。

イラストレータ
 一色さんは、漫画やイラストでのお仕事をされていた方のようで、本作でラノベデビューでしょうか? 試し読みによれば、辛いものが苦手、甘いもの好きの方のようです。

■ジャンル
 こ
の手の料理モノ。昔は、絶対に売れないとされていた。以前にも述べたかもしれないが、ライトノベルは文字表現とちょっとしたイラストしかつけられず、視覚や、嗅覚、味覚などに訴えてくる料理を描写することが難しいとされてきたからだ。

魯山人味道 (中公文庫) 料理の第一歩

 

 しかし、従来の既成概念なんて何のそのな「小説家になろう」の登場で、事態は急変する。なろう系の作品の大ヒットを追い風として、今では、出版社の方も異世界料理モノをヒットジャンルとして受け入れ、非なろう系の作品も増えている。
 現在絶賛アニメ放送中の「異世界食堂」や「異世界居酒屋「のぶ」」などのなろう系はもちろん、「おれの料理が異世界を救う!」や「魔王城のシェフ」など、非なろう系作品でも、多くの作品が出てきている。

異世界食堂 1 おれの料理が異世界を救う! ~エルフの奴隷になんてなりません~ (MF文庫J)


■ストーリー
 主人公が食堂の主。なので、食堂から一歩も出ない話になりそう。もしくは、登場人物視点のちょっとしたストーリーが、付け加えられるかもしれない。ただ、話に筋をつけることはなかなか難しいので、日々起こる日常をスローな感じで描く物語になるのではないかと予想する。
 ファンタジーもそこまで描かれないだろうし、アクションやラブコメでもない。またお悩み解決系でもなさそうなので、そうと分かって読む必要はありそうだ。

異世界居酒屋「のぶ」 放課後は、異世界喫茶でコーヒーを (富士見ファンタジア文庫)


■気になった点
 よくも悪くも淡白な話という点。先は読めないものの、劇的でドラマティックな展開を求めている低年齢読者層には引っかからなそう。ある程度、20代後半から30代にかけての読者層に売り出す場合、四六判のほうがいいようにも思えた(定価が高く、部数が少なくてもリクープできるため)
 雰囲気的に、某作品と似通ってきているので、差別化が図れるのか、もしくは2匹めのどじょうなのか、難しいところかな。



 

 

■総評
 この手のジャンル。いわゆる異世界+料理(+ファンタジー)作品を読む時、最も重視すべきポイントは、文章を読んで食欲が湧くか、お腹が空くほど美味しそうかというところだと思っています。

 本作は、その点、非常に美味しそうに感じるので、良作といえるのではないかなと。料理を食べる時に登場人物が感じた、視覚、嗅覚、味覚の情報が事細かく記されていて、極めて表現力が高く、料理も好きな著者さんなんじゃないかなと思います。やっぱりこのジャンルは、著者が食べるのが好きでないと、つまらないですよね。

 また、日本人が、日本で食材を、仕入れて日本食で勝負しており、誰でも想像がつきやすい、奇を衒わない料理の数々が、非常に好印象でした。下手に異世界のファンタジー食材を使った、創作料理にしてしまうと、五感に訴えづらくなります。よほどの表現力がないと、何を食べているのか、どんな味なのか、想像がつかないですし。そうなると必然的に、料理は添え物になってしまいますよね。

 本作は、全てのグルメファン必見の、食べるのが好き、料理好きにオススメの作品です。くれぐれも深夜に読まないことをおすすめします!
・食べるのが好きな人
・ほのぼの日常系が好きな人
・主人公が脇役に徹する話が好きな人
・少し年齢層高めの方

上記の人にはオススメだと思います。

最後にもう一度、そんな本作みなさまよろしくお願いします!

異世界ギルド飯
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9月14日発売!
メーカー希望小売価格:610円+税

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